AIR DOホームページに旭山動物園の坂東園長の記事がアップされていましたので、先日の動物園記事に追記しようと思っていましたが、興味深い話だったので写真追加とともに新規記事にしました。
Yorimichi Air Do
「年間300万人の大ブームは本当に辛かった」旭山動物園の園長がいま語る真実
この記事でインタビューされておられるのが坂東園長、一見すると目付きが鋭く怖い雰囲気さえ感じますが(←失礼)、動物園愛に溢れ、「命を伝える」使命感に溢れたユニークでクリエイティブな方のようです。
動物園のルーツについてのはなし
坂東園長:中世の時代、ヨーロッパの王侯貴族は戦争で他国に遠征していたんです。遠くの土地に行くと、見たことのない動物がいますよね。それを捕まえて凱旋(がいせん)。地元民に自慢するために飼い始めたのがルーツといわれています。この「収集する」という欲求は、人間の習性でもありますね。
面白い話ですね。見たことのない生き物を連れてくる為政者を尊敬してしまう気持ちは分かります。今の動物園でも「国内で数頭しかいない」という動物がいれば見に行きたくなっちゃいますもんね。
よく見ると旭山動物園にはいわゆる「珍しい動物」はいないような気がします。でもどの動物も見てると非常に楽しくて見入ってしまいますね。先日見に行った動物たちも・・・。
1匹のオオカミが遠吠えすると周りも共鳴
上のオオカミは静かだったのが一匹が突然遠吠えしたと思ったら、周りのオオカミも遠吠えしだして共鳴が始まり、更にはオオカミ同士のケンカ?じゃれ合い?が始まってしまいました。
サル舎でもそれぞれが独自に動いていたのに、ボス猿(と思われるサル)の一声によって全部のサルが山の周りをグルグルグルグル回り始めました。その他のどの動物も生き生きとしており、ずっと見てると非常に面白いです。
1番左がファーストペンギン
上の4頭のペンギンは水際にいながらなかなか飛び込もうとはしなかったのですが、1番左のペンギンが飛び込んだら他のペンギンも続けて飛び込んでいきました。これが本物の「ファーストペンギン」ってやつ!?見れてちょっと感動しました。まぁ本当のファーストペンギンは、大勢のペンギンのおしくらまんじゅうに押し出されたペンギンって説もあるようですが・・・。
坂東園長の思い
坂東園長:本当に子どもの感性を育てたいなら。よく「一番、人気のある動物はなんですか?」って聞かれるんですが、うちのスタッフは「一番なんてない」と思っています。
坂東園長:生き物はその瞬間瞬間を最大限に生きていて、何ひとつ僕ら人間は真似できないんですよ。その生命力は本当にすごいと思うからこそ、「死」というものもきちんと伝えたい。そしてそのことは、これからの未来を担う子どもたちにこそ、伝えなきゃいけないと思っています。
旭山動物園を回っていると、こういった考えが形になっているのがわかりますね。各動物たちには飼育員さんの手作りで親しみやすい説明書きが添えられており、また「もぐもぐタイム」には動物たちの今置かれている現状や、命の大切さのわかりやすい説明などいつも感心させられます。
この手作り感が旭山動物園の魅力
最後に坂東園長に興味を持たれた方は下記リンクを読んでみて下さい。園長の思いが詰まってますよ。
特別講演「伝えるのはいのちの輝き」坂東 元 (工学教育)