
先日行ってきた台湾・台北市。そこではどの程度キャッシュレス決済が進んでるのか!?海外のキャッシュレス事情が気になってたので観察してきました♫
台湾で流通している3大電子マネー(ICカード)
まず台湾で主に使われている電子マネーはこの3種類。
台北で主に使われている電子マネー(非接触型ICカード)
名称 | 別名称 | テキトーな解説 |
EASY CARD | 悠遊卡(ゆうゆうカード) | 台湾版SUICA? 最も流通してる交通系カード |
icash | 愛金卡(アイジンカー) | 台湾版nanaco? 7-11主導の流通系カード |
iPASS | 一卡通(イーカートン) | 台湾版ICOCA? 高雄から広がった交通系カード |
icashなんてセブンイレブン主導の流通系電子マネーなんですが、交通系じゃないのにMRTなど鉄道・バスに乗れちゃうという便利さがスバラシイ!
逆に違いがよく分からない感もありますが(笑)、街の小売店を眺めるとEASY CARDの表示が多く、流通枚数もEASY CARDが1番だそうです。今のところ観光施設の入場料支払いの対応数も一番多い模様。
もちろん交通系電子マネーでも買い物出来るので、あらかじめチャージしておけば馴染みのない紙幣・硬貨で払うストレスが解消されます。更にはMRTの料金が2割引きになったりするのでかなりおトクだったりします。
台湾旅行の必需品!・・・と言いたいところですが、カード発行に100NTD(約370円)必要で、購入時カードのチャージ金額はゼロで、カードを返却してもお金は返金されない(デポジット制じゃない)点に注意!
なので短期旅行・ツアー旅行ではビミョーなところかもしれません。私は今回の旅行ではMRT1日乗り放題ICカード付きのツアーだったので、上記ICカードは購入していません。
ただし2018年10月からクレジットカードでチャージ出来るようになるらしいので、利便性は自体はスバラシイと思いますよ。
海外発行のクレカで台湾の電子マネー入金可能に 10月にも 訪台客に配慮|フォーカス台湾
街の電子マネー事情
街の中心部の主なお土産屋とか飲食店とかはクレカまたは電子マネーが使えます。
ただしアクセプタンスマーク表示が1箇所にない店が多くて分かりにくい印象です(このクレカ・電子マネーが使えますよってマーク)。レジ正面にJCBのステッカーがどーんと貼ってあって、それ以外は端っこに申し訳程度に表示されて店もありましたし、一見での把握がしにくいかも。
カフェなどには各種電子マネーのアクセプタンスマークがありましたが、日本と同じく電子マネーの乱立状態みたいです。カウンターには複数のリーダーが別々のところにあり、オペレーションが大変そうです。
カフェのアクセプタンスマーク 見たこと無い電子マネーも
カフェのEASY CARD(悠遊カード)リーダー
そしてiPASSとカフェのお店専用電子マネーのリーダー
なおコンビニはICカードは使えそうですが、クレカについては微妙・・・表示を見落としただけかもしれませんが。
そして街中で目立っていたのがLINE Payの広告!タクシーにはかなりの確率でLINE Payステッカーが張ってありましたし、駅の柱にもドーンとありました。iPASSは今のところ台北では第3のポジションっぽいですが、LINE Pay との連携もあるみたいですし今後が楽しみです。
しかし個人経営の飲食店とか、屋台なんかは殆どが電子マネーは使用不可(表示はなかった)でした。なんとあの有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)もキャッシュオンリー!
キャッシュレスに関しては日本と同レベルかもしれません。
ただこの先LINE Payが一気に来るんじゃないかと思わせるLINE Pay広告の力の入れようでした。
小売店はEASY CARD(悠遊カード)が多かったような気がします
タクシーは各種クレカ・EASY CARD・・・そしてLINE Payも
小籠包で鼎泰豊(ディンタイフォン) なんとキャッシュオンリーでした!
ディンタイフォ~ン(本店)🍴
ショ~ロ~ンポ~❗
チョ~ジュ~シ~🎵
キャッシュオ~ンリ~😁#鼎泰豊 pic.twitter.com/nhNMhsSmW2
— ken2@無職2.0 (@nokotoblog) 2018年10月11日
台北中心部近くにある士林夜市 こういう場所で電子マネーはほぼ使えず
台北市の西にある九份老街 ここも当然キャッシュオンリー
ここでもLINE Pay押し?
台湾での移動はMRTが便利
さてココで台湾のMRT(Mass Rapid Transit:地下鉄・地上鉄道含む鉄道交通システム)を見てみましょう。
駅の券売機に行きましたがEASY CARDをはじめ3大カードの全てが使用可。プラス1日・2日・3日・5日の乗り放題ICカードもありました(乗り放題カードは買い物は出来ない)。
一回券は紙の切符ではなく、トークンと呼ばれるプラスチック製コインが切符になります。コイン型なんですがICチップが内蔵されており、改札に入る際はICカードのように改札にかざして入場し、トークン投入口に入れて出場します。
最初分からず「このコインはどうすればいいの?」って駅員さんに訪ねちゃいました。もちろん優しく教えてくれましたよ♫
MRTでは代表的ICカード(EASY CARD・icash・iPASS)が全て使えます
ICカードのチャージは券売機から ICカード自体は案内窓口で買うようです
MRTの運賃はとてもざっくりとした金額 1NTD≒3.7円
切符ではなくコインのようなトークンと呼ばれるものでMRTに乗ります
トークンはコイン型してますがカードと同じく改札のリーダーにかざして入場
改札出口はトークン投入口がついてました
こちらは1日乗り放題ICカード こちらのカードでは買い物やチャージできません
MRTは台北都心部は地下を、郊外は高架橋上を走ります。2018年9月に全駅にホームドアが付き、ホームは広々していて非常に都会的な感じです。
車両も大型(というより幅広)の車両のため、ベビーカーや車椅子の人も普通に乗車してましたし、今回見掛けませんでしたが1車両に2台まで自転車の乗車が認められているみたい。
日本の車両は小さいし、利用者数も違うし、建設も古いので一概には言えませんが、台湾の方が効率的で無駄が少なく、社会的にも遥かに進んでるなぁ・・・って感じがしました。
MRT台北駅の夕方のラッシュアワー 日本の地下鉄より広々してます
乗り降りしたMRT駅には全てにホームドアがありました ドアもデカい!
電光掲示板は発車時刻ではなく発車までのカウントダウン式(発車まであと何分何秒)なので、慣れるまで時間が掛かりましたが待ってる分には分かりやすいかなぁと。
また各路線にはカラーが当てられていて、「次の駅は◯◯ ブルーラインは乗り換えです」みたいな表示が非漢字圏の人にも分かりやすそう。
電光掲示板は時刻ではなく出発までの残り時間(カウントダウン)を表示
台湾の路線図 乗り換えは路線色を覚えておくだけ
d
「グリーンラインは乗り換えです」と表示されます
まとめ
台北という街はまだまだキャッシュレスが進んでいない(日本と同程度かな)感じですが、キャッシュレスへの気合は感じます。
台湾旅行するなら、とりあえずは3大電子マネーを購入すれば問題ないでしょう。ICカードのチャージがクレジットカードで出来るようになるようですし、かなり外国人旅行客フレンドリーだと思います。
あとはLINE Payが広がって屋台や小さな料理店でも使えるようになれば、クレジットカード登録した日本のLINE Payで支払いが可能であれば、かなり便利なんじゃないでしょうか?
Apple PayとかGoogle Payも期待できますが基本クレジットカード・ICカードの代わりな感じなので、やはりLINE PayのようなQRコード型の普及がキモかと感じました。
台湾へはまだ多めの両替が安心かな。でもEASY CARDにクレジットカードチャージが出来るようであればそこまで多くの両替は必要なくなるかもしれませんね。
追記
今年(2019年)はタイへ行ってきます!
タイでもRabbit Line PayというLine Pay系のサービスがあり、日本のLine Payに登録したクレカを通じて支払いができる・・・らしいので試してみたいですね。

追記2
行ってきました!一部の店だけでしたがLINE Payがそのまま使えました!とても便利!!
