不明者も全員発見された模様です。いよいよ復旧・復興が本格的に始まりますね。
地震直後に発生した北海道大停電も震源付近以外はほぼ復旧しましたが、被災した発電所以外の発電量が需要に足りないため、復旧までの約1週間に地震発生前日比で2割の節電要請がされています(復旧に1週間以上掛かるとも言われていますが・・・)。
続き①仕事場での活動も再開される明日の午前8時半〜午後8時半の「節電タイム」が正念場です。道民、道内企業、道内関係機関、電力会社、政府が力を結集して「節電2割目標」の達成に取り組んでいきたいと思います。(続く)
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年9月9日
政府・電力会社は経済活動に支障が出る 計画停電 をなんとしても避けたいということで、盛んに節電協力のアナウンスをしています。しかし夏も終わり気温が急速に下がる日もある北海道では、もしかすると計画停電あるかも?と心構えをしておくことも必要かもしれません。
本記事では計画停電について私が2011年に埼玉で経験したこと含めて考えてみたいと思います。
- 計画停電は大停電防止のため 2日前に計画停電可能性のお知らせがある!
- 医療機関は停電対象外、在宅医療の方は要相談!
- ブロックごと2時間の停電 ブロック外は通電してるので個人としてはブラックアウトの時ほど慌てなくてもいい
計画停電 ってなぜやるの?
計画停電については2011年の東日本大震災、及び原子力発電所の停止に伴う電力不足が懸念されたときに、各電力会社が検討・実施しました。各社HPで計画停電について説明してありますが、東北電力の説明が分かりやすかったので引用します。
計画停電をしないとどうなりますか?大規模停電が起きるのですか?
電力会社では,時々刻々と変動する電力需要に合わせて発電所の出力を調整し,需要と供給力のバランスをとることにより周波数を一定に保っています。
電力需要が供給力を上回ると周波数が低下しますが,発電機は一定範囲の周波数でしか運転できないため,大きく低下すると最悪の場合発電機が停止し,大規模停電が発生するおそれがあります。
このような不測の停電を回避する最後の手段として,万一の場合,計画停電を実施するものです。
東北電力HP・よくある質問より引用(現在リンク切れ)
電気は貯めることが出来ない、または貯めるのに非常にコストが掛かるので、電気の需給バランスを取って運用されているための障害のようです。
なお北海道電力でも、泊原子力発電所の運転停止に伴う計画停電の解説があったので添付しておきます。
停電スケジュールのイメージや、救急医療機関など計画停電対象外の施設、在宅医療者への対応など記載してあるので、知識として目を通しておくと良いかもしれません。ただ実施の手順やブロック分け等は変更するとは思いますが。
経産省・世耕大臣のTwitterによると、今回の計画停電は2日前にお知らせがあるそうです。テレビやラジオ、経産省や世耕大臣のTwitterをフォローするなどして対応出来るようにしましょう
続き③
計画停電については、2日前に実施の可能性についてお知らせすることになっています。明日9日(日)はもちろん、10日(月)も実施する予定はありません。
供給力積み上げ、徹底した節電により、11日以降も計画停電を回避するべく取り組みます。(了)— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2018年9月8日
実際の計画停電はどんな感じ?
それでは埼玉に住んでた頃、東日本大震災後に実施された計画停電のことを思い出してみましょう。
計画停電の実施が決まるとブロック毎の停電スケジュールがアナウンスされます
残念ながら1日2回の計画停電に当たっちゃう可能性もありました
計画停電は1日2時間を予定されていますが、○時から△時までキッチリ2時間・・・というものではなく、●時〜▲時までの3時間半のうちのだいたい2時間であり、●時ちょうどに停電が始まる時もあれば、30分遅れのスタートだったり、停電時間が2時間をちょっと超えたり、停電しなかったことも確かあったと思います。
自宅でも職場でもこの始まるか始まらないかの時間が結構ストレスだったような気がしますね。始まっちゃえばもう出来ないことは出来ないですから。
また上の画像で言えば、自宅が第1ブロックで職場が第2ブロックだった場合、朝から自宅で停電、更に会社で昼まで停電!午前中ほぼ停電!ってこともありえます。(原則1日1回とされていますが)更に更に帰宅した自宅が2度目の停電ってこともありえます。
まぁまだ今回どうなるか分かりませんが、節電が上手くいくといいですね。
さて計画停電のときは2時間ほど停電します。我が家は停電すると電気だけでなく水道も止まったので、食事やお風呂の時間が停電スケジュールに左右される事がありました。早起きして朝食摂ったり、帰宅して急いでお風呂に入ったり、早めに寝ちゃったり。
まぁただ2時間程度で復旧するブロック毎の停電なので、自宅ブロックが停電の時間は他ブロックにあるショッピングモールに行ってたりもしてました。先日の全道一斉停電(ブラックアウト)に比べれば対策もいろいろあるかと思います。
なお先日の道内一斉停電のときは、範囲が広すぎて手信号する警察官がいない交差点がありました(夜は非常に怖かった)。一方で計画停電の場合は範囲が限定されてるので、殆どの信号付き交差点には警察官がいたと思います。
計画停電への対策
1)まず日常生活で必要なのが水。先日のブラックアウトで水が出なかった家庭は、お風呂の水を抜かずに溜めておいたり、飲み水を確保したりしましょう。お風呂の水は特にトイレで必要ですが、2時間ばかりの停電なので、停電時間前にトイレに行けばタンク内の水で足りるかもしれません。
2)停電が夜に掛かる時もありますので、ライトなど室内用の明かりを準備しておきましょう。5WのLEDライトとモバイルバッテリーがあれば最低限の明かり確保が出来るでしょう。
3)朝食や夕食の時間帯に掛かる時は、時間をずらすか外食で済ましましょう。お風呂も同様です。
4)計画停電前にはモバイル機器・充電式照明の充電を忘れないようにしましょう。2時間の停電なので、満充電にしておけば心配ないかと思います。
5)デスクトップパソコン・外付けハードディスク・NASなど急に停電すると困る電子機器は、計画停電前のシャットダウンを忘れないようにしましょう。
6)夜の停電でもマンションや建物の非常照明があるので、ブラックアウト時よりは明るいです。それでも安全のため、歩行者でもライトを持って歩いた方が良いでしょう。
7)各交通期間・各小売店毎に対応は別れるでしょうから、アナウンスをチェックしましょう。
8)自宅の病気療養等で電気が欠かせない人は医療機関に相談しましょう。
基本的にはブロックごとの短時間停電なのでブラックアウト時のような不安はありません。
停電中の家が嫌なら外出すればいいや!
なんだかキャンプみたいで楽しいね♪
くらいの軽い気持ちでいるくらいでも良いかもしれません。連日計画停電となると結構ストレスですので。
節電大作戦はうまくいくか?
経産省Twitterの情報ですが、節電要請があって迎える初めての平日・9月10日の節電結果(北海道地震前日比)は以下の通り。
9時台 | 11.6%減 | 13時台 | 15.8%減 |
10時台 | 10.8%減 | 14時台 | 16.0%減 |
11時台 | 13.7%減 | 15時台 | 15.3%減 |
12時台 | 14.7%減 | 16時台 | 15,4%減 |
約15%の節電効果が見られています!結構頑張ったんじゃないでしょうか?
ただ目標である2割(20%)減には届いていません。果たしてこの15%の節電で乗り切れるのか、気温が下がる日が来ても節電できるのか、まだ楽観できない状態ではありますね。
本日14時台の電力需要は、震災前比で「16.0%減」でした。引き続き節電のご協力をお願いします。#北海道みんなで節電 #北海道 #地震 #meti_saigai pic.twitter.com/0pTmM8AQQs
— 経済産業省 (@meti_NIPPON) 2018年9月10日
まとめ
先日のブラックアウトに比べれば、計画停電は対応しやすいですし、重要機関には電気は通るので安心です。ただ連日だとやはりストレスにもなるし経済にも影響が出ますので、出来るだけ節電し出来る範囲で準備する事が大切かと思います。
追記(2018年11月16日)
停電対策に良さげなポータブル電源が年末に発売される見込みです。ご参考にどうぞ♪
