全国の退職ファンの皆さんこんにちは!
前職の会社はホワイト企業でした
辞表提出の時に「こんなブラックな会社辞めてやる〜」と上司に啖呵切ったり殴ったり・・・なんて出来たら面白いネタになったのですが、残念ながら退職する人が非常に少ないホワイト企業さんでした。
業種は化学系の研究開発をする中小企業。可燃物・危険物を多く取り扱いますが、守衛さんが居ないため責任者無しで遅くまでの業務は安全上認められず、物理的に過労死レベルまで働くは出来ない状態。
大企業の化学工場であれば爆発があったり、化学物質を漏洩させても立ち直ることが出来るかもしれませんが、中小だと「ハイそれまでよ〜」なので「とにかく安全第一・無理すんな」が社風になったのでしょう。
そんな会社なので辞めるというと「なんで??」という顔をされるのは明らかでした。なので最初に辞めることを言ったのは転職で他社から入社した同僚たち。彼らはワタクシの選択を尊重してくれて、応援をしてくれました。
一方で「考え直したら?」とか「リスク大きんじゃない?」とか心配してくれたのはやはり新卒入社の人たち。非常に有り難かったのですが、一人ひとりに将来のことを説明するのは面倒なので、直属の上司以外に自分から退社の件を話すことは殆どありませんでした。
送別会も事情を知ってる部内の人とだけ。事業所レベルの送別会も打診されましたが、もちろん丁重にお断りしました。「変なヤツ」とか「バカなヤツ」とか「空気読めないヤツ」とか思われてるかもしれません。別に構いませんが。でも退職自体は会社と喧嘩すること無く円満退職でしたよ。
現在43歳という年齢・世代を考えると、もしかすると60歳か65歳の定年までこの会社で働くことが出来たかもしれませんし、そう考えている同僚もいるかと思います。でもそうしなかった理由がありました。
退職のタイミング
小学生の時に父親が亡くなりました。42歳でした。30代の時に母親が亡くなりました。62歳でした。
母親は60歳で退職し、次の1年は町内会長の仕事に奔走し、「さあこれから好きなことして生きてくぞ!」と思ってた矢先に倒れてそのまま亡くなりました。ただ倒れたのが友人達と桜の花見をしてた最中で、楽しい席だったことがせめてもの救いです。
結構ショッキングな出来事で、母が亡くなって以降は定年までこの会社で働くかもという考えは無くなりました。人生の時間はあまりないぞ、後悔したくないぞ、将来に確実なことは何もないぞ、と思うようになりました。
それから結婚もしましたが、妻は幸いにもフリーランス的な自営業であったため会社員でない生き方に理解をしてくれています(たぶん)。そして極力残業を減らし勉強や読書時間に当てて、世の中の仕組みや動きを研究しました。
資金もそれなりに貯まり、投資から僅かながら不労収入が期待できたところで、ふと気づくと責任ある仕事が全て完了してて、一瞬どフリーな状態になっていたので今しかないと退職を決意。「会社辞めます!」
自分だったら勤務先の株を買うか?
因みに勤め先はホワイト企業とは言え将来的には不安がありました。投資を勉強するようになり「自分の会社の株を買うか?」と考えたとき、答えは「ノー」でした。
業績はそれなりにあるものの、業界的に停滞して出来うるイノベーションが少ないこと、会社としても新しい業界への投資が少なく行き詰まっているように感じたからです。ゆでガエル理論で言えば「ちょっと熱くなってきたかな〜」と言った温度でしょうか。このあたりも辞める理由のひとつでした。
(因みに実際に自社株を買うことは問題ありません。ただ会社が倒産すると職を失うばかりか資産も失う危険があるのでオススメはしかねます)
ムダな時間を過ごしてられない
色々勉強していくうちに、「もっと勉強しなくてはマズいな!もっと考えなくてはマズいな!」と思うようになりました。将来を見据えている人ほど勉強の意識は高いですし、時間というものを非常に大事に捉えています。
特に最近の若い人たち(ミレニアル世代)のブログにこの考え方が見られ、「不安ながら自由な未来」を生き抜くための決意に感心させられます。これからは若い人たちを見習い、アラフォー以上でも世の中の動きやテクノロジーの進化に注目していかなければならないでしょう。
将来どんな世の中になるか、どれを選択すれば正解かなんて誰にも分かりません。でもその方向性はなんとなく見えてきます。多少進む道が間違ってても、大きくずれていなければその都度修正することができるでしょう。
そのためにも重要なのは、勉強したり考えたりする時間を確保すること。勤め先でも長時間残業はありませんでしたが、周りの空気を読んで残業はありました。なのでその空気を読まずにチャイムと同時に帰って勉強時間を確保してました。自分の人生なので他の人の目は関係ないです。
そんなこんなで退職し、そして旭川に移住し、そしてブログをはじめ、今に至ります。
ホワイト企業の会社員でも会社を辞めるというハナシでした。