全国各地で雪不足が叫ばれている2019−20年シーズン。私たち夫婦が住んでいる北海道でも雪不足は深刻です。
幸い私たちが通っているトマムスキー場にはシーズン初めから滑れるだけの積雪量はある状態です。ただなんとか滑れると言ったレベルで、ドカ雪が降ったりサラサラパウダーにめったに出会うことができずにいます。
#雪不足 ながらほぼ全コース滑れる #星野リゾートトマム 。とはいってもニポの森はガサガサだしコース脇の斜面はイワイワ⛰️
これでも今シーズンは恵まれてる方でしょうが・・・泣けてくるねぇ😭 pic.twitter.com/PtSAv8PswG
— ken2@無職2.2 (@nokotoblog) January 9, 2020
そんなトマムスキー場ですが、本日1月10日から上級者限定解放エリア(冬山解放エリア)が一部滑走できるようになったので、さっそく滑ってきました。なおこのエリアを滑るためには手続きが必要です。手続きの様子も記事にしましたので参考にしてください。
トマムスキー場の上級者限定解放エリア とは!?
トマムスキー場(星野リゾート トマム)では冬山解放宣言と銘打って、スキー場のコース以外でも雪遊び・山遊びを提案しています。
冬山を楽しむ無限の可能性
それはトマムが追い続けるもの「ありのままの自然を楽しんでいただきたい」という想いから、星野リゾート トマムは冬山解放宣言を提唱しています。管理されたゲレンデを越え、安全な手法を吟味しながら、極上のパウダーエリアと冬山遊びを創造・発信します。
その冬山解放宣言の取り組みの一つとして、スキー場コース外を滑れるサービスをやっています。これは受付で個人情報の記入などの手続きをして、目印となる腕章をすれば決められたエリアのコース外を滑れますよというもの。
近年スキー場を起点としたバックカントリーの遭難事故が問題となっていますが、トマムスキー場では管理しながらコース外(冬山解放エリア)を滑らせる方法を取っています。
実は私たちが5、6年前(当時は埼玉に住んでいた)にトマムに来たときもこのサービスはやっており、手続きをして(当時は確かビブをして)コース外を滑ったことがあります。以前から続いているサービスなんですね。
なお本サービスはトマムのオリジナルルールです。同じ北海道内でもいろいろなルールのスキー場がありますので、滑る際には各スキー場の案内で確認してくださいね。
冬山解放デスクで手続き!
さて上級者解放エリアを滑るための手続きを紹介します。
まず手続きをする冬山解放デスクは、ゴンドラ乗り場があるリゾートセンターにあります。ザ・タワー側からはタワーエクスプレス(高速クワッドリフト)に乗って、ロードトゥゴンドラコースなどからリゾートセンターにアクセスします。
リゾートセンターは地図左側のふもと トマムスキー場ゲレンデマップより
冬山解放デスクはリゾートセンターを入って左手側
ショップやスキーレンタルがあるところにあります
現地には必要事項を記入する用紙もありますが、降雪直後や土日祝日などは混雑するかもしれませんのでスマホなどでの事前申込みがオススメ!入力・送信するとすぐに確認メールが送られてきて、メール内の申し込み番号をチェックするだけなので、現地では簡単に手続きが完了します。
上級者限定解放エリア|星野リゾート トマム (一番下に事前Web申込みフォームあり)
記入内容は住所・氏名・電話番号などに加え、滑走技術・ルール・装備(フル充電の携帯電話・整備された滑走用具・ヘルメット)などの確認があります。今回装備は自己申告で受付時チェックなどはありませんでしたが、チェックされても良いようにちゃんとしておきましょう。
冬山解放エリアの事前Web申込みフォーム
冬山解放デスクのすぐそばにも記入用紙と机があります
ホームページには安全に滑るためのレクチャーがあるとありますが、当日に滑れる(オープンしている)エリアの説明のみでした。そして黄色の腕章をもらってあっという間に終了です。
本日(2020年1月10日)に滑れるのは黄色の枠の2ヶ所のみ
Experts-Only Powder Area と書かれた黄色い腕章
気をつけなければいけないのが、この腕章をうっかり返却し忘れちゃったりするとパトロール隊の捜索が入っちゃうところ!まぁ実際には確認の電話があってからかもですが、その電話に気づかなかったりすると・・・ヤバいことになるかもしれません(笑)。
絶対忘れないようにしなければ!
いざ雪山へ!
さぁいざ冬山解放エリアへまいりましょう!
まずは上地図の上側の黄枠のエリアから。エントリーする場所は雲海(霧氷)テラスのクラウドバーのあたり・・・なので一般観光客もたくさん歩いているところです。
そんな観光客を避けながら森の中へドロップイン!
けっこうな注目を集めてしまいました(笑)。滑らない人(もしくはコースしか滑らない人)からしたら、わざわざ滑りにくそうな森の中(谷)に入るなんて!・・・と思うかもしれません。または条件が書いてあるとはいえ赤い看板の前で山に入るので、あのひと違反してるのでは?・・・と思われたかもしれませんね。
エリア入り口を示す赤い看板
観光客に注目されながらのドロップイン!
本日開いている冬山解放エリアはツリーランがメインです。ここ最近雪が降ってないのでコースは硬く締まってましたが、木のあいだは雪が柔らかくて楽しく滑れます。ただフカフカパウダーでないのとブッシュが結構出てるので、本来の楽しさからするとまだまだ半分以下でしょうか。
ザ・タワー側の冬山開放エリアはハイクアップしての旧コースのようなので、開けたところで思いっきりパウダーランできそうですが、積雪量がイマイチなのでしばらく開かないかもしれません。
さてほとんど藪漕ぎで藪に足を取られる場面もありましたしたが、今回はオープンしたことを喜びましょう!
ツリーランを楽しみます
ゴンドラ下は開けてるので滑りやすい♪
赤ロープから向こうは沢なので行かないほうが良いです
地図の下の黃枠のエリアは藪漕ぎ必至!
冬山解放エリアを滑るときの注意点
さて上級者限定とありますがどれくらいのレベルが必要でしょうか?
今回は全然でしたが降雪後はパウダースノーになるので、ある程度はパウダーを自由に滑れる技量が必要です。とは言ってもトマムはそれほど豪雪地帯ではなく(雪質はサイコーですが)、溺れるほどのパウダーじゃないのでご安心を。
続いてツリーラン(木と木の間を滑ること)が多いので、狭いところでもスピードコントロールができる技量がなければ木にぶつかります。特にスノーボードでは板を真横に向けにくいシチュエーションも出てきますので、初めのうちは無理しないようゆっくり滑りましょう。
他の注意点としては、ツリーランでは木の枝が頭や目にガシガシ当たるのでヘルメット&ゴーグルは必ずしっかりと装着を!
今のところ足元にはブッシュが出てたり隠れブッシュもあります。ブッシュに足を取られるので要注意!特にスキーは板が外れることがあります。
いちおう本当に危険な場所なところ(ここより先は沢に入ってしまうなど)にはロープが張ってあったのでそこまで心配しなくても良いかと。コース外ということでリスクはしっかり考えなければいけませんが、トマムで滑るなら冬山解放エリアにぜひチャレンジしてほしいです!
