3日に1度ペースでパン作りをしてるので最近パンを買ってません!
最近は下にあるミニマルパンのレシピをベースにして水を牛乳にしてみたり(牛乳は水の1.1倍量)、強力粉の一部を薄力粉に置き換えてみたりしながら、日々パン作りの実験をしています♪
パン作りは科学だ!

さて次はどんなパン作ろうかな・・・そうだ!北海道発祥と言われる ちくわパン というパンを焼いてみよう♪
ちくわとパンって意外と合いますよ!
ちくわパンってなに?
ちくわパンは札幌にある どんぐり という焼き立てパンのお店が開発したとされる惣菜パン。どんぐりのHPには下記のように紹介されています。
ちくわパンの誕生
どんぐりの歩み より
今も多くの方に召し上がっていただいていている「ちくわパン」が誕生したのはこの頃でした。きっかけは、お客様との雑談の中で「お弁当に入っているちくわをパンにしたら面白いんじゃない?」と言われたのがきっかけ。
中の具材をいろいろ試した結果、今のツナサラダが一番パンに合い、現在のちくわパンになっています。
どんぐりではちくわの中身としてツナサラダが使われており、ネット上にはレシピもたくさんあります。ただ今回は簡単にするためチーズを用いました。ちくわの穴と同じぐらいにカットしたチーズをグリグリ押し込むだけです。
ちくわパンはパンからちくわがはみ出た姿が可愛いのですが、チーズが溶け出してしまうため紐状のパン生地でちくわ全体を包むことにしました。
私がちくわパンを知ったのは北海道に来てから(それまで埼玉在住)。コンビニなどでセイコーマートや地元パンメーカーのがふつうに売ってます。他にも北海道にはようかんパンなるものも売ってて、食文化の違いに驚かされます。
ちくわパンのレシピ
今回小麦粉300g配合で作るレシピはご覧の通り。1次発酵後にこれを9等分して、6個をちくわパン・3個をプレーン(具なし)の丸パンにしました。
ちくわパンのレシピ(小麦粉総重量に対する%)
1.強力粉(ニップン強力小麦粉):250g
2.薄力粉(日清フラワー薄力粉):50g
3.インスタントドライイースト:2.4g(0.8%)
4.グラニュー糖:9.0g(3.0%)
5.塩:3.0g(1.0%)
6.牛乳:225g(66.7%(水分量89%で計算))
7.バター:8g
8.ちくわ:3本
9.切れてるチーズ:4枚
小麦粉はブランド粉ではなくCOOPで売ってた一番安いやつ(約200円/kg)です。有名なカメリヤよりもお安くコスパ最強!なお今回は粉全体の1/6を薄力粉にしてみました。

水(水道水)の代わりに使った牛乳は水分量89%で算出しました。パッケージには固形・脂肪分10.9%以上とあったからです。水に比べると生地が少し固く感じましたがまぁこんなもんかな。

今回初めてバターを入れてみました。使ったのは有塩バターです。無塩バターを使うレシピが多いですが、元のレシピが塩少なめの配合なので問題ないでしょう。
何より無塩バターは値段が高いし日持ちしないので(笑)。
チーズはKraftの切れてるチェダーチーズ。2枚重ねのを3等分するのがちくわの穴にピッタリでした。

ちくわパンの工程
計量・生地づくりと1次発酵
ちくわパンの生地づくり工程は下記の通り。
今回は生地にバターを混ぜるため、ミニマルパンではやらなかった手捏ねをしています。それでも「計量→木べらで撹拌→静置→木べらで撹拌→静置→バターを入れて手捏ね」といった具合に手捏ねは最小限にしてあります。
静置することによって小麦粉の吸水とグルテン形成をさせるんですね。べとつきも抑えられるし捏ねやすくなります。
計量・生地づくり・1次発酵の工程
1.ボウルにレシピの材料を入れて木べらで混ぜる
2.生地がまとまってきたら15分ほど置く
3.再度木べらで混ぜてまた15分ほど置く
4.台の上に広げた生地にバターを入れて捏ねる
5.バターが馴染んできたらラップして冷蔵庫で一晩1次発酵(8〜12時間・オーバーナイト法)
計量はミニマルパンと同様にインスタントドライイースト・グラニュー糖(砂糖)・塩を小皿などに別々にしておきます。
0.1g単位で量れるキッチンスケールがあるといいですね!
ボウルに小麦粉を量り入れ、その上に各材料を乗せて牛乳を少しずつ加えながら木べらで混ぜ合わせていきます。このときイーストとグラニュー糖が先に混ざるようにすると良いらしいです(グラニュー糖がイーストの餌になる)。




今回初めて生地にバターを入れました。捏ねてバターが馴染んでいくと今まで感じたことのない生地の触感(まとまり具合というか)になるのが楽しいですね♪
これはYoutubeで見たやつだ!
ただバターを入れると部屋にバターの香りが漂ってきて・・・それは良いのですが、手に付いたバターのにおいが石鹸で洗ってもなかなか取れません。
さてどうしたもんでしょうか?



分割・成型と2次発酵
1次発酵した生地を分割・紐状に成型してちくわに巻きつけます。今回はチーズが流れ出さないようちくわ両端を封じる必要があるので、コロネの端みたいにまとめました。コロネ作ったことないけど。
そのあとテスコムの低温コンベクションオーブン TSF601 で2次発酵させてから、同じオーブンで焼成して出来上がりです。
分割・成型・2次発酵の工程
6.生地のガス抜き・分割・丸くしてからベンチタイム(10分〜15分)
7.丸く広げて折りたたみ、細長く伸ばして紐状にした生地を、穴にチーズを入れたちくわに巻きつける
8.オーブンで2次発酵(低温モード:40℃×30〜40分)






アレンジと焼成
2次発酵が終わったら生地を取り出してオーブンのプレヒート(200℃×5分)します。
プレヒートしてる間に刷毛で卵液を塗ります。卵液は全卵を混ぜただだけのもので、刷毛は100均のキッチンコーナーにあったものです。

最後にオーブンの高温コンベクションモードの200℃×13分で焼成!
朝の部屋に良い香りがただよってきます♪
いざ実食!
いやもう焼成時のパンの膨らみにビックリ!
2次発酵まではそれほど違いは見られませんでしたが・・・ちくわのせいかな?(笑)
バターやショートニングなどの固形油脂は生地に伸展性を与えるそうです。それは生地を捏ねてるときにも感じましたが、焼成時にもよく膨らんでボリュームを与える働きをするそうな。
おかげでパン同士がくっついちゃいましたね。


今までにない生地のボリューム感と、ちくわの塩加減・溶けたチーズ・バターの風味が合わさって、とても美味しいパンに仕上がりました!
いやぁこれは旨い。最高の朝だ♪
おはようございます🌅
今朝は北海道発祥(?)のちくわパンを焼いてみました🥖
とろけたチーズとちくわの塩気がパンに絶妙に合いますな😋
朝からしあわせな気分🍀#おうちカフェ #手作りパン #テスコムキッチン pic.twitter.com/mimqiWStPm
— ken2@無職2.2 (@nokotoblog) August 12, 2020
丸パンもこれまでで一番ボリューミーに焼けました。嬉しい!

まとめ
オリジナルのどんくりではちくわの中身にツナサラダを用いてますが、このチーズもぜんぜんイケる味です。ちくわとパンの味が噛めば噛むほどマリアージュしていきます(意味不明)。
ただバターを入れると焼成でとんでもなく膨らむ(伸展する)ことがわかりました。これからは小麦粉を200gくらいにしたほうが良いかもしれませんね。